笑みがこぼれた。それもごく自然に。 町内の男の子たちだ。いつも健太と遊んでいる上級生だ。
事情を知りたかったので部屋に残った。背もたれに身体を預け、何本もたばこを吹かす。すっかりニコチンが血管に馴染んでいた。 ※[#歌記号]|金鵄《きんし》輝く 日本の
キーを捻った。サイドブレーキを外し、車を発進させる。 「それはちょっとね」大倉が椅子に深くもたれる。たばこの煙を天井に向けて吹きかけた。
「また、フロア係は棚の商品に常に注意を払うことをお願いします。さきほど点検しましたら、カップ麺のところで顔が表を向いていない商品がいくつかありました」 「車は買い替えたみたいですけど、別に高級車でもないし、とくには……。奥さんの実家に頭金を借りて残りはローンだってみんなには言ってましたし」
喉が渇いてきた。脈が早くなってきた気もした。 「おう。おぬし、顔色が悪いな」入ってすぐのダイニングテーブルに肘をついている。
洋平は鼻の穴を広げ「なんだとこの野郎」と声を荒らげた。 「公園で健太が言われたの。おまえん家《ち》のおとうさん、会社に火ぃ付けたんだろうって」